今のマンションに暮らし始めてもうすぐ17年。当時は、マンションの周囲三方が田んぼでした。奈良の田植えは6月。田植えが終わるこの季節になると、それはたいそうな音量のカエルの鳴き声が聞こえていました。今は、周囲に建物や駐車場ができ、田んぼが少し遠のきました。でも、音量は下がったものの、カエルの鳴き声は毎晩よく聞こえてきます。ほらっ、今もベランダに出ると聞こえています。
皆さん、ご存じでしたでしょうか・・・?カエルって基本的にオスが鳴くってこと。先日テレビを見ていると、専門家がそんなことを言ってました。「鳴いているのはオスなんだ」。そう思いながら聞いていると、何となく哀愁が漂っているような気がします。「オスだから哀愁・・・」というのは、先入観かもしれません。偏見かもしれません。性差別かもしれません。でも、何となくそんな感じがするのです。
調べてみました。カエルの鳴き声には、ウィキペディア(フリー大百科事典)によると次のような種類があるようです。
- 求愛音 mating call
- 繁殖期にオスがメスを呼び、産卵を促すための鳴き声。これまで求愛音とされてきた鳴き声には、実際にはメスに対してだけではなく、他のオスに対するなわばり宣言の意味も含まれていることが多いため、最近では求愛音となわばり音を両方含んだ広告音という言葉が使われることが多い。
- なわばり音 territorial call
- 繁殖期にオスが他のオスに対し、縄張りを宣言する鳴き声。他のオスとの距離や行動によってなわばり音を複雑に変化させる種類もある。
- 広告音 advertisement call
- 繁殖期にオスが他の個体に対し、自分の存在をアピールして、メスを引き付け、オスを排除するための鳴き声。春から夏にかけて田んぼでよく聞かれるカエルの合唱が、これにあたる。非常に近縁な種が、肉眼では見分けられないほど似通っていても、広告音が明確に違うこともある。
- 解除音 release call
- 他のオスにメスと間違われて抱接されたオスが、間違った抱接を解除させるための鳴き声。繁殖期のヒキガエルのオスを背後から軽く握ると体を震わせながら解除音を発する。
- 警戒音 warning call
- 敵が近づいたときに発する鳴き声。人影が近づき、ひと鳴きして逃げる時の声。
- 危険音 distress call
- 敵に捕まったときに発する鳴き声。蛇に巻きつかれたり、人が強く握りしめると(握り潰してしまわないように注意)、大きなわめき声をあげる。
- 雨鳴き rain call,shower call
- 低気圧が近づいたり、雨が降っているときに発する鳴き声。アマガエルが有名。
人間が勝手に意味づけたのかもしれませんが、いろいろな種類があるのは確かな様子。不思議です・・・・ |