次のような質問が届いています。
Q,先生の研修で相談面接のロールプレイをしました。先に講義をした技術を意識してロールプレイをする練習をするように、先生はおっしゃいましたが、意識するとできません。意識しない方がスムースに話せるような気がしました。技術を練習すると話せるようになるのでしょうか?
A、根本的な勘違いをされているように思います。相談面接では、「話す」のではありません。「聴く」のです。開かれた質問、言い換え、繰り返し、感情の反映、要約、解釈、自己開示・・・・など、たくさんの技法(技術)がありますが、これは「聴く」技術なのです。「聴く」とは、ただ単に「ふんふん」と消極的に聴くことではありませんし、また、あなたが話すことでもありません。消極的に聴いていると、いつまで経っても相手の話は終わりません。また、あなたが自分のことや自分の考えをを延々と話すと、相手は、嫌な感情を抱いてしまいます。技術を使って、相手の話を積極的に聴くのです。
もちろん、質問をするとき、言い換えをするとき、相手の話を繰り返すとき、相手の感情を反映するとき、要約するとき、自己開示するとき・・・あなたは話します。でもそれはあくまでも「聴く」技術であって、「話す」技術ではないのです。 |