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対人援助のお勉強ブログ 2012年11月~2013年2月

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2013年02月27日(水)
広島県 スーパービジョン基礎研修
 今年度広島県では、半年間5回にわたるスーパーバイザー養成研修と、スーパービジョン基礎研修をしました。

 写真は基礎研修のものです。

 日々の仕事でしんどさを感じたり、思うようにうまく利用者と関係が形成できなかったり、上司や管理者が理解してくれないと感じたり、いろいろとストレスを感じている方は多いと思います。

 スーパービジョンは、決してストレスを軽減するためだけのものではありませんが、気持ちよく仕事をすることができる条件を整えることは、スーパービジョンの前提になります。

 基礎研修では、スーパービジョンの大切さを実感されたのではないでしょうか。

 今回受講された方々については、来年度、スーパーバイザー養成研修を受講してほしいものです。



2013年02月24日(日)、25日(月)
奈良市社会福祉協議会 中堅職員研修
 2日間にわたり、2組に分けて奈良市社会福祉協議会の中堅職員さんの研修をしてきました。

 いろいろな部署があり、直接地域の方々の支援をしていない部署もあります。受付業務をしている方々、庶務をしている方々もいらっしゃいました。

 しかし、市社協というのは、そもそも地域の方々の暮らしを支援する機関。その職員がいろいろな部署にありながらも、一同に会し同じ講師の研修を受けること自体に意義があると思います。

 対人援助の基本的な研修をしました。それを職員さんが共有する。共通の視点を身につけ、共通する理念から自分の部署の業務を行う。

 今後、どの部署に配属されても、「地域の人々の暮らしを支援する機関で働いている」という意識をもつための有意義な研修であったと思います。 



2013年02月22日(金)
奈良市地域包括支援センター予防プラン担当職員研修
 奈良市のは11カ所の地域包括支援センターがあります。その予防プランを作成している担当職員が集まり、対人援助の基本的な研修をされました。

 テーマは、「対人援助の視点・態度・技法を学ぶ ~当事者本人の理解を深めるために~」

 当事者の暮らしを支えるものの見方捉え方、バイステックの原則を参考にした援助者の態度、当事者の話を傾聴する技法を中心に研修しましたが、対人援助は組織で取り組むものであることも内容に加えました。

 一人ひとりの職員は、もちろん専門技術を磨き当事者の支援をします。ところが、その専門技術をより高めるのも壊してしまうのも組織次第なのです。

 ですから、一人ひとりの身につける技術をバックアップするために、対人援助は組織で取り組む必要があること、それがスーパービジョンなのです。



2013年02月21日(木)
石だたみの会 事例検討会
 京都市東山区の石だたみの会。東山区内の地域包括支援センターの主任介護支援専門員さんが主催し、地域の介護支援専門員さんたちに呼びかけ、偶数月の第4木曜日に研修をされています。

 今回は、今年度の最終回。ボクは4回目でしたが、今まで研修してきたことをふまえ、事例検討会をしました。

 今回は、完全にボクの手を離れ、それぞれのグループごとに司会者とサブ司会者を決め、事例を検討しました。

司会者やサブ司会者の方には、たいへんご負担をおかけしましたが、自分たちだけでやってみるという体験をし、今までにない何かを感じてくださったと思います。



2013年02月19日(火)、20日(水)
東大阪市 地域包括支援センター職員研修
 東大阪市では、地域包括支援センター職員の研修をA日程、B日程と2回に分け、それぞれ6時間の研修を実施することになりました。

 地域の人々がさまざまな困難や生活のしづらさを抱えている当事者を理解するための基本を、地域包括支援センターの職員が共有する。非常に大切なことだと思います。

 19日と20日は、そのために講義をしました。次回は、3月11日と13日。実際に事例検討会をやってみます。

 そのためにすべての受講者に事例提供を義務づけました。事例シートを書いてみるということを、すべての方に体験していただきたかったからです。

 事例シートを書くと、足りなかった情報に気づきます。また、今までの取り組みを振り返ることが出来ます。さらに、これからの見通しをつかめることもあります。

 次回を期待しています。



2013年02月17日(日)
SV5新年会
 以前も紹介しましたが、SV5とは、ボクがかつて大阪市社会福祉研修・情報センター(大阪市社会福祉協議会)にて、スーパーバイザー養成研修をしていたときの5期生の自主勉強会です。
 研修が修了してかれこれ5年になりますが、未だに定期的に勉強会をしています。

 勉強会の内容は、まず近況報告。仕事、プライベート、その他もろもろ・・・・何回も集まっているので、状況の変化や気持ちの変化が、お互い本当によくわかるようになってきました。

 そのあとは、それぞれの職場でのスーパービジョン実践報告やそれに基づくピアスーパービジョン。毎回報告者を一人決め、その事例を深めています。

 今回は、終了後、少し遅いですが新年会をやりました。もう食事をたいらげ、お開き間際の酔っ払いの写真です。みなさんいい顔しています。



2013年02月13日(水)
熊本県 スーパーバイザー養成研修最終日
 熊本県では、毎年スーパーバイザー養成研修をしています。ボクが担当して12年目です。

 この数年は、9月頃に前期2日間、2月頃に後期2日間、計4日間の研修をしています。

 今日は今年度の最終日。「スーパービジョンを円滑に実践するために」というテーマで、どのような条件が整えばいいのか、そのためにはどうすればいいのかといったことをKJ法で整理しました。

 組織体制や環境を土台や幹に持ってくるグループ。スーパーバイザーの力量アップを中心に持ってくるグループなどグループによって工夫がなされ、個性的なものができあがりました。

 問題は・・・・・・円滑な実践のためのイメージはつかめたと思うのですが、それぞれの受講者の方々が、具体的にどのように自分の職場で実践するのかということです。
 研修は今日で終わってしまいますが、具体的な取り組みが始まりますように願っています。 



2013年02月11日(月)
熊本YMCA 職員全体研修会
 熊本YMCAの職員さんが一同に会し、研修をされました。
 YMCAの事業というと、必ずしも福祉事業ではないのですが、広く対人援助の仕事をしていると捉えておられるようです。

 ご依頼いただいたテーマも「対人援助のスーパービジョン よりよい援助関係を築くために」。2005年に出版した本のタイトルと同じです。

 1時間ちょっと、スーパービジョンについてのお話をし、そのあと同じYMCAで働く職員としてピアスーパービジョンをやっていただきました。

 実際にピアスーパービジョンに取り組んであられる様子を見ていますと、全体的にYMCAの職員さんはコミュニケーション能力が高いなあと感じました。日頃から理念に沿った職員教育が行われている証なのでしょう。

 敬意を表します。 



2013年02月10日(日)
やお高齢者ケア研究会 スーパーバイザー養成講座応用編2日目
 基礎編を3日間やっていますので、応用編2日目の今回は5日目になります。
 5日目ともなると、みなさんの仲間意識がかなり強くなってきたように思います。

 ここには自分の居場所がある。温かみを感じる。研修に参加すれば、私の話を聴いてもらえる。それでいて、ダメなことはダメだと教えてくれる。
 そんな仲間集団が出来てきたように思います。

 5日目にして懇親会をしました。
 日頃の仕事をお互いにねぎらい、明日からの鋭気を養う。そんなひとときになったのではないでしょうか。

 あと3回、スーパービジョンを職場で実践するための力を身につけると共に、自分自身のスーパーバイザーを見つける場にもなってほしいと思います。



2013年02月07日(木)、08日(金)、14日(木)
和歌山県 主任介護支援専門員研修
 ここ数年、和歌山県でも主任介護支援専門員研修の「スーパービジョン」を3日間お引受けしています。

 初日と2日目には、振り返り用紙を配布し、質問や意見、感想を書いていただき、回収をしています。

 今回の受講者の方々の振り返り用紙を読んでいると、たいへん感受性の高い方が多いように思います。

 研修を受けて、自分以外の受講者の方々の話を聞いて、自分の仕事や日頃思い悩んでいること、頑張ろうと考えていることなどと関連させて、いろいろな気持ちが湧いてくるのでしょう。

 感受性が強いというのは、対人援助職の素質だと思っています。
 ただ、感受性が強いとしんどくなることも多い。だからこそ、支え合うスーパービジョンが必要なのでしょう。 



2013年02月06日(水)
和歌山県介護支援専門員協会 西牟婁・田辺支部研修
 ここ数年、毎年のように西牟婁・田辺支部からのご依頼で研修をしています。

 本当に熱心な支部です。

 今回は「対人援助の視点」。特に当事者の強さや前向きな力(ストレングス)を見いだす演習を行いました。

 困難の中にどっぷり浸かっていると、なかなか当事者は自分自身の、あるいは自分たち家族の強さを見つけることができません。

 そこで、介護支援専門員など支援者の力が必要になるのです。話を引き出し、状況を当事者と一緒に整理し ていきます。当事者は混乱していますので、状況をマイナスにしか捉えることが出来ない場合もあります。支援者は、客観的に状況を捉え、マイナスをプラスに捉え直していきます。

 それを当事者と共有します。

 ストレングス視点とエンパワメント、カタカナ言葉で取っつきにくいですが、理論は、暮らしを支える対人援助の的を射たものです。



2013年01月31日(木)
名古屋市 生活相談員研修
 生活相談員は、現実問題として、施設によってまったく位置づけや業務の内容が違います。

 その職名のとおり、相談業務に専念されている人はほとんどいないのが現状ではないでしょうか・・・・・・

 位置づけが曖昧なだけに、自分の仕事が何であるのか、自分の専門性は何であるのかを見いだしにくい職種なのだと思います。

 しかし、話を聴く技術、利用者さんやそのご家族、また他の職員さんとの関係を作る技術は、ぜひ高めていただきたいと思います。
 今回の研修もその当たりに重きを置いた研修にしました。

 何かをつかまれたと思いますし、日々意識をしながら上達していただきたいと思います。専門技術は、勉強しトレーニングすれば必ず身につきます。

 今後のご活躍を祈っています。



2013年01月25日(金)
京都市西京区 生活支援員研修 
 生活支援員さんは、日常生活自立支援事業として、理解力や判断力にやや問題が出てきた方々の、福祉サービスの手続きを手伝ったり、お金の管理を手伝ったりなどの生活支援をしておられます。

 昨年度に引き続き、今年度も研修のご依頼を受けました。
 人々の暮らしを支えるために、状況をどう捉えるのか、どのように見ていくのかという視点、どのように接していくのかという態度や姿勢、どのように話を聴いていくのかという技法について講義をしました。

 支援を続けて行くうちに、理解や判断の力が次第に衰えてくる方々も多いことでしょう。どうすればいいのか途方に暮れることもあるかもしれません。

 専門的な勉強をする機会が少ない生活支援員さんですが、今後の支援に向けて何かヒントをつかんでいただけたのはないかと思います。

 少しでも今後の仕事にお役に立てば幸いです。 



2013年01月18日(金)
山口県 スーパーバイザー養成研修6日目(最終日)
 半年に渡って実施してきたスーパーバイザー養成研修は最終日を終えました。
 無事8名のみなさんが修了することができました。

 お疲れさまでした。

 研修を終えたからといって、100点満点のスーパービジョンができるわけではありません。
 今までは、宿題があったために、日頃の業務でスーパービジョンを意識せざるを得なかった。

 これからは、宿題もないし、スーパービジョンを意識しなかったといって、業務がストップするわけでもありません。
 これからは、みなさんの自覚次第ですね。

 「自主的に勉強会をしよう」とみなさん決意を新たにされました。年に1度でも2度でも、半年間一緒に勉強した仲間と集まり、スーパービジョンが実践できているかを振り返る。そして、お互いにスーパービジョンをし合う。
 そんな仲間集団に育ってくださることを期待しています。



2013年01月12日(土)
山口県介護福祉士会~ピアスーパービジョンのすすめ
 山口県介護福祉士会では、熱心に研修などの取り組みをされているようです。事務局スタッフ、受講生の様子から、すぐに熱心さを感じることができました。

 ピアスーパービジョン・・・・日本の福祉現場の現状を考えると、最も有効な形ではないかと思います。

 そもそもスーパービジョンは、同じ職種同士で、上司や先輩が部下や後輩に対して行うことがが理想でしょう。しかし、日本の福祉現場の現状を考えると、それはかなり難しい。

 上司や先輩の経験が短い。経験は長くとも今の仕事の経験が短い。あるいは、上司や管理職が体系的な福祉教育を受けていない。また、上司が他の専門職である・・・・などといった、そもそものスーパービジョンが成り立たない現状があります。

 そのような現状がある以上、上司もいれば部下もいる、他の専門職もいるといった組織やチームでお互い仲間意識をもち、仲間集団としてスーパービジョンを行う。そして、お互いに支え合い、育て合う。それがピアスーパービジョン。

 そのためには、みなさんにスーパービジョンがどういうものなのかを理解していただきたいと思います。



2013年01月6日(日)、10日(木)
奈良県 介護支援専門員実務研修
 畝傍御陵前駅の東側、奈良県社会福祉総合センターのあたりには、昔、池がありました。「雨字池(あめじいけ)」、通称「大久保池」と呼ばれていたそうです。雨字池とは、雨水をイメージして名付けられたといいます。その昔、何人もの人が入水自殺をしたという伝聞もあります。
 社会福祉総合センターの玄関前には、龍の噴水があるのですが、駅の東側ということで、東方を守護する四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)の一人「青龍」を設置したということです。また、水の神といわれる龍を設置したことは、ここに池があったことを後世に伝えるためでもあり、入水者たちの霊を慰めるためでもあるといわれています。

 龍の噴水を年に何回眺めることでしょうか・・・・

今年ももうすでに2回、龍の噴水を眺めてきました。

今年度合格した介護支援専門員さんの実務研修。制度が出来てから、毎年のように「相談面接技術の理解」という科目を担当しています。

 相談面接技術は、小手先の技術じゃなくて態度とともに活かされる技術。そのことを一番伝えたかった。

 伝わったかな・・・・



2012年12月21日(金)
広島県 スーパーバイザー養成研修4日目
 4日目は、事例検討会(カンファレンス)におけるスーパービジョンについて研修を行いました。

 全員に利用者さんへの支援事例を提出いただきました。研修で取り上げた事例は5事例だけでしたが、事例シートを書くことに意味がありました。

 シートに今までやってきたことを落とし込んでみると、今まで集めていなかった情報が何かがわかったと思います。また、今までの取り組みが整理できたと思います。さらには、今後の方向性も見えてきたかもしれません。
 それぞれの職場でも、事例シートに書くということを取り入れてほしいと思います。

 実際に事例を検討しましたが、ルールの設定が大切ですね。ルールがないと、思い思いのことを口にし、利用者さんを置き去りにしてしまうということにもなりかねません。また、今は何を議論しているのかも曖昧になってしまいます。

 研修では、手順を説明し、ぶれないように進める練習をしてみました。今まで、こんな風に進めたことがないという方もおられたようです。

 事例検討会は、今までの取り組みを振り返り、今後の方向性を考える絶好の勉強会ですので、ぜひ各職場でも、取り組んでほしいものです。

 次回は最終回。総まとめをしたいと思います。



2012年12月20日(木)
石だたみの会 事例検討会
 京都市東山区の石だたみの会。今回は、1つの事例を6つのグループで検討するという形の事例検討会をしました。

 途中から、スーパーバイザーをしているボクや、ボクの横に座っている事例提供者K氏の手を離れて、グループで検討するので、K氏の意に沿わない議論になる可能性があり、ドキドキしていました。

 ところが、目立った脱線もなく、うまく進みました。

 事例検討会は、今何をする時間なのか・・・ということが非常に大切になります。ぶれない事例検討会。それが、うまく進めるコツなのだと思います。

 石だたみの会では、今年度あと1回事例検討会をやります。今度は、各グループごとに司会を立て、それぞれの事例を検討します。
 司会の方には、たいへんご負担をおかけしますが、サブ司会も設定しますので、助け合って進めていただきたいと思います。

 今日の事例提供者K氏、よい勉強の機会を与えていただきありがとうございました。



2012年12月19日(水)
奈良県福祉人材センター 新人職員サポートセミナー
 今年度上半期に、奈良県福祉人材センターの紹介によって福祉施設に就職した方々を支援する「新人職員サポートセミナー」なる研修をやってきました。

 新人とはいえ、ほとんどの方はさまざまな社会経験をした上で就職された方。年齢もさまざまでした。

 福祉現場は初めてという方も多く、事前に見せていただいた受講者のつぶやきによると、理想と現実とのギャップに戸惑ってらっしゃる方もおられました。

 研修は、「活き活きと働き続けるために ~人とかかわる専門職のあなたへ~」というテーマのもと、対人援助のやりがいと奥深さ、また、利用者さんや他の職員さんとのよりよい人間関係づくりのためのコミュニケーション技術などについて学びました。

 最後に「決意表明」と題して、研修で学んだことを具体的に仕事にどのように活かそうと思うかについて、各グループごと、寄せ書きを作成しました。

 多数の方が、「聴き上手になる・・・・」といったことを書いておられました。聴き上手になると、利用者さんはもちろんのこと、先輩や、これから入職される後輩たちにも信頼される存在になると思います。信頼されることは、よい人間関係のきっかけになりますし、自分の存在意義を確認し、活き活きと働き続けることにもつながるものだと思います。

 今後のご活躍を期待しています。



2012年12月16日(日)
やお高齢者ケア研究会 スーパーバイザー養成講座(応用編)
 いよいよ応用編がスタートしました。3日間の基礎編で学んだことを応用していきます。5日間の応用編、修了は来年の8月。自分の力量や職場の状況に応じて、自分なりのスーパービジョンのスタイルを見いだしていただければと思います。

 まず、応用編の初日は、基礎編が終わって2か月。どのような実践をしてきて、どのような課題を見いだしたのかについて話し合いました。
 いろいろな事情を抱えていて、思うようにいかないのが現実です。現実を直視し、現実に即した実践を探っていきたいと思います。

 午後は、スーパービジョンでコーチングの技術を活用しようという講義と演習。
 コーチングの哲学・・・・答えはその人の中にある。
 いろいろな壁があり、まだ答えを見つけることができていないかもしれない。自信がなくて「これでやってみよう」と決断ができないでいるのかもしれない。
 でも、答えはその人がもっているのです。それを引き出し、肩をポンと押してやる。

 多くの人ができないと悩んでいる「気づき」の促しになるのです。



2012年12月15日(土)
大阪介護支援専門員協会堺市中区支部 自主勉強会
 堺市中区支部の方々の熱心さ、思い、勉強しようという意欲が、よく伝わってきます。

 今回は2回目の自主勉強会でした。1回目は、事例研究(事例検討会)に必要な知識について、講義形式で勉強しました。

 今回は、実際に事例検討会をやってみました。当事者本人の理解をすることが事例研究のスタート地点。そのための情報を共有するために多くの時間を割きました。
 その後、情報を根拠にして、当事者は今どのような気持ちなのか、本人と家族の関係性はどうなのか・・・について仮説を立てました。

 今回の参加者は11人でしたが、11人で考えると、驚くほど発想が広がります。やはり事例検討会をしないといけません。
 
 当事者が抱えている葛藤や不安の中味がかなり見えてきました。本当に複雑です。あくまでも仮説ですので、当たっているかどうかはわかりませんが、その可能性があることは確かで、今後のかかわりの中で、当事者と一緒に整理をすればいい。そのプロセスがまさしく対人援助ですね。



2012年12月8日(土)
奈良県 主任介護支援専門員研修
 奈良県の主任介護支援専門員研修は、11日間あります。そのうちボクは3日間を担当しました。いずれもスーパービジョン。

 主任ですから、スーパービジョンをすることが求められています。ですから、ボクが担当した科目は、スーパービジョンを実践する際に必要な「スーパービジョン」そのものについての知識や技術。

 この研修の他の科目もすべてスーパービジョンを実践するときに必要な知識です。事例研究(事例検討会)などは、まさしく必要なものですね。

 ですから、受講されたみなさんは、どの科目もスーパービジョンに必要なものとして勉強していただけたらと思います。



2012年11月30日(金)
どんちっち 石見神楽
 「どんちっち」とは、神楽の囃子の幼児言葉。今は、島根県浜田市の石見神楽そのものを意味するそうです。

 浜田駅前には、どんちっちのからくり時計があって、1時間ごとに、囃子が流れ、ミニチュア神楽が舞っています。残念ながら、それは写真に収めることができませんでした。

 11月29日は松江、30日は浜田で、民生委員児童委員さんの研修をしてきました。テーマは「相談技法」。

 相談技法とは、すなわち話を聴く技法。ただ、この技法は小手先のテクニックではなく、聴く姿勢や態度とともに活かされる。また、困難を抱える地域の方々をどう捉えるかという「暮らしを支える視点」も必要になります。さらには、困難を抱え、葛藤や不安を抱く心理の理解も必要になります。

 そんな話をしてきました。

 民生委員さんの研修は、年間数回あちこちでしていますが、本当に熱い心が伝わってきます。頭が下がります。



2012年11月24日(土)
出版お祝い会
 ボクの研修の修了者たちが、『物語で学ぶ 対人援助職場の人間関係 ~自己覚知から成長へ』の出版お祝い会を開いてくださいました。

「出版お祝い会」という名の忘年会・・・・という開会宣言には、すごく温かみを感じます。

 何カ所かでスーパーバイザー養成研修をしていますが、その修了者の方々の合同フォローアップ研修会、そして出版お祝い会が、定例に・・・・そんなお言葉も。

 合同フォローアップ研修会は毎年できますが、出版お祝い会は、出版しないとできない。

 プレッシャーですが、仕事をしようという動機付けになります。感謝です。

 二次会では、カラオケに行きました。みんなが歌ってくれる歌と、みんなの温かい雰囲気作りに本当に感動しました。

 涙が流れました。ありがとうございました。



2012年11月23日(金)
社会福祉施設長資格認定講習過程 面接授業
 今年度2回目の全国社会福祉協議会中央福祉学院でのスクーリング。

 毎回全国から150~200人ほどの施設長クラスの方々が来られています。日頃はレポートを書き、スクーリングは4泊5日と結構長くてたいへんな道のりですが、日本の福祉現場の底上げをするためにも、是非とも施設長さんには、頑張っていただきたいものです。

 ボクは、このスクーリングで、毎年、全国各地の施設長さんとお知り合いになり、スクーリング後、その方の施設や法人、また地域での研修会や講演会で講師としてお招きいただいています。

 たいへん光栄なことです。ありがとうございます。

 今年度は、2組の講習会を担当しましたが、たいへん熱心に、目をギラギラさせながら聴き入っておられた多くの施設長さんの顔が思い浮かんでいます。



2012年11月21日(水)
三重県 介護支援専門員更新研修
 今年度、5組目の介護支援専門員の更新研修。

 今まで同様、事例研究についての研修でした。当事者についてのたくさんの情報を整理し、情報を根拠にして、当事者はどのような気持ちで現在暮らしておられるのかについて仮説を立てる。そして、仮説をふまえた上、今後の方向性を検討する。
 この手順の大切さを実感されたようです。

 また、司会の大切さと難しさも、実際に体験され、実感されたようです。司会は、みんなが発言できるように配慮する。出てきた意見を要約したり、言い換えたり、発想が広がるように、「それなら、こういうこともいえるかもしれませんね」などと、新たな考え方の枠組みを提示しながら、メンバーに周知する。

 これは、かなり熟練しないことには、なかなか上手くできるものではありません。

 時間配分も注意し、手順を飛ばさないように常に注意を払い、事例提供者を責める発言がないように管理する。

 しなければいけないことがたくさんありますので、意識しながら経験を積んでいただきたいものです。



2012年11月18日(日)
SV5 自主学習会
 SV5とは、ボクが大阪市社会福祉協議会でスーパーバイザー養成研修をしていたときの5期生。

 もう研修が終了して4年になるけど、2~3か月に1回、メンバーは自主的に集まって勉強会をしています。

 今回は3人と少なかったですが、これだけ続いているのは、自主勉強会に魅力がある証拠。

 職場でのスーパービジョン。なかなかうまくいきませんが、自主勉強会の場で、一緒に研修を受けた仲間に相談に乗ってもらう。

 本当に自分の居場所を感じる居心地のよい場です。

 これからも細く長く自主勉強会を続けてほしいものです。



2012年11月11日(日)
三重県 介護支援専門員更新研修
 三重県の介護支援専門員更新研修では、「事例研究」を担当しています。

 今日は、施設の介護支援専門員さんの研修でした。施設の介護支援専門員は、居宅とは違って、役割が曖昧です。
 その中で、いかにアイデンティティを見いだし、利用者本位のケアプランを追求するのか、難しい問題があるように思います。

 「事例研究」では、当事者本人の理解を追求しました。当事者本人の理解は、対人援助のスタート地点になります。

 難しい問題がありながらも、少しでも「利用者本位」が実現されるように祈念しています。


2012年11月9日(金)
山口県 スーパーバイザー養成研修5日目
 山口県のスーパーバイザー養成研修は5日目でした。4日目は、ボクではなく、この研修の2期生である藤本真樹さんが講師。10月10日にすでに済んでいました。

 藤本さんは、講師デビュー戦でした。リーダーとして、自分の職場でスーパービジョンを実践した事例について、受講者同士でピアスーパービジョンをしたそうです。

 受講者のみなさんは、「たいへんよかった」と口々に言っておられました。藤本さん、ありがとうございました。

 それを受けての5日目。ボクは、利用者支援についての事例検討会におけるスーパービジョンのあり方についての研修をしました。

 午前は、ボクが進行(司会とスーパーバイザー、一人二役)し、進め方のモデルを示しました。午後は、受講者の中で、司会役とスーパーバイザー役を決めてもらい、ボクは、口を出さず、外から見守っていました。

 「練習ですからうまくできなくていいのです」とボクは言ってはいましたが、司会もスーパーバイザーも、上手く連携しながら、ポイントを逃さず、手順どおり進めておられました。

 司会やスーパーバイザーをするには、場数を踏むことが大切です。それにプロセスを重視、つまり、例えば、当事者を理解することなく、一足飛びに今後の方向性を考えない・・・など、順を追って進めることが大切だと思います。



2012年11月8日(木)
広島県 スーパーバイザー養成研修3日目
 広島県のスーパーバイザー養成研修は3日目を迎えました。1日目と2日目は、2か月前。あれから2か月が経ちました。

 みなさん、どんな表情をされているのかなあ・・・・朝一番のみなさんの堅そうな表情を見て不安になりました。

「おはようございます!」というボクの挨拶に、元気な答えが返ってきて、ホッと一息。朝一番の表情は、たぶん、ボクの不安そうな表情や態度がみなさんに投影されていたのでしょう。

 「スーパービジョン実践報告書」を宿題として提出していただきました。実践内容には苦労のあとが見受けられましたが、上手くできていてもいなくても、きちんと報告書としてまとめることができていたことには驚きとともに敬服しました。

 まだまだ先は長いですので、挫折感を感じることもあるかもしれませんが、この研修にくれば居場所があります。それを励みにひと頑張りしてください。



2012年11月4日(日)
奈良県 主任介護支援専門員研修
 主任介護支援専門員研修は、毎年数カ所でやっていますが、いずれも内容は「スーパービジョン」。

 加算対象となるので、「主任」を取るように職場から言われ、受講する方々も多いようですが、動機はともかく、主任介護支援専門員になると、自ずと、組織やチーム、あるいは地域でのスーパーバイザーとしての役割を担うことになります。少なくとも、制度上それが期待されています。

 今まで、チームや組織の人たちを育てるという経験をしたことがなく、どのように働きかけていいのかわからない、気づいてもらうには、どのように問いかけたらいいのかわからない・・・・そんな方々も多いのではないでしょうか。

 ボクが講師を務める「スーパービジョン」は、3日間あります。3日間で何かをイメージし、今までしてきたことに+αで、スタッフの方々に働きかけることができるようになれたらと思います。



2012年11月02日(金)
社会福祉施設長資格認定講習過程 面接授業
 全国社会福祉協議会の研修施設、中央福祉学院は湘南にあります。
 7~8分歩けば、写真のとおり、湘南海岸と富士山が一望できます。

 宿泊施設ロフォス湘南に前泊し、朝起きると晴れ渡っていました。連続テレビ小説「純と愛」の前に、散歩がてら、壮大な景色を見に行き気分爽快。

 講義科目は「社会福祉援助技術論」。爽快な気分で講義に望みました。
 しかし、非常に幅広い科目。受講者は施設長さんばかりですので、スーパービジョンを軸に、職員に社会福祉援助技術の何を伝えるのかについて話しました。

 うまく伝えてくださることを願っています。

 いつになく早口で、かみながら話すと頭がクラクラ。これは酸欠ですね。気をつけないといけません。

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